故キム・ミンギさんの遺族が弔問客から弔慰金を受け取らなかったため、SMエンターテインメントのイ・スマン元総括プロデューサーが“食事代”に使ってほしいと5000万ウォン(約550万円)を渡したという事実が明らかになった。
24日、韓国メディアThe Factは匿名の歌謡界関係者から「イ・スマン元総括が、昨日(23日)の午後に葬儀場を訪れ、弔慰金として5000万ウォンを渡した」という事実を確認したと報道した。
関係者は「遺族側が葬儀期間中に別途の弔慰金を受け取らないという話を聞き、故人の哀悼に来た多数の弔問客の食事代として使って欲しいという意思を伝えた」と付け加えた。
弔問客に配慮して弔慰金を受け取らないことにした遺族と、そのような遺族のために5000万ウォンを渡したイ・スマンの話は感動を与えた。
また、関係者は「お金に余裕があるからといって、巨額を快く出すという行為は誰にでもできることではない。歌謡界の人たちも、イ・スマン元総括の配慮深い行動に、惜しみない拍手を送っている」と称賛した。
故人とイ・スマンはソウル大学校の先輩、後輩の間柄で、生前から特別な関係であったことが知られた。イ・スマンは、故人が運営していた大学路(テハンノ)の小劇場ハクジョンが閉館する際に、1億ウォン(約1100万円)以上を寄付したこともある。
葬儀場を訪れたイ・スマンは「逆境と成長の混沌の時代、大韓民国に音楽を通じて“青年精神”を植え付けてくれたキム・ミンギ先輩に心から敬意を示し、冥福を祈る」と哀悼の意を表した。
故人は21日、持病である胃がんの症状が悪化して亡くなった。享年73歳だった。芸能界だけでなく、韓国に大きな影響を与えた故キム・ミンギさんの死に多くの人々が悲しみ、哀悼した。
ユン・ソクヨル大統領も「当たり前のことを新たな視点で見ようとする“純粋な情熱”で、世の中をより明るくした。故人の冥福を祈り、遺族の方々を慰労する」と伝えた。
故人の遺骨は、天安(チョナン)公園墓苑に埋葬される予定だ。
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